1/24 LANCIA DELTA S4 TOUR de CORSE '86 (QUATTRO MODEL)

グループB規定により歯止めが効かなくなり、暴走を始めたかのようなWRC。 ランチァは究極のミッドシップ2WDラリーカー「RALLY037」で戦う。グラベル での走破性に優れる4WDシステムを持つアウディクアトロと激しい争いを 繰り広げ、マニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトルを分けあった。 84年、熟成されたクアトロによりアウディはダブルタイトルを獲得。しかし、 クアトロよりもコンパクトなボディ、ミッドシップ4WDのプジョー205T16が TdCで登場し、84年後半からはプジョーが次々と勝利を飾っていく。 ランチァはマニュファクチャラーズランキング2位だったが優勝はTdCでの 1勝のみだった。 85年、RALLY037では、もはや勝つことは難しくなっていった。 ランチァは205T16に対抗すべくスーパーチャージャー+ターボで武装され、 400馬力を発生するアバルト製エンジンをミッドシップに配置した4WDマシン デルタS4をRACラリーでデビューさせ、トイボネンがデビューウィンを飾った。 翌86年モンテカルロもトイボネンは優勝、幸先のよいスタートを切ったのだが... 第5戦、ツール・ド・コルス。レグ2、SS18。トイボネンのデルタS4はクラッシュ し爆発、炎上。コ・ドライバーのクレストと共に死亡してしまう。 前年のツール・ド・コルスでもRALLY037を駆るアッティリオ・ベッテガが 事故死しており、このトイボネンの事故がきっかけとなりグループBは 86年を最期に廃止された。

LANCIA DELTA S4 vs PEUGEOT 205 T16
1986 TOUR DE CORSE